このところあらゆる業界がコロナの影響を受けており、特に航空業界は低迷の目立つ業界の一つです。
ANAも今度の冬のボーナス支給ゼロ、給料も3割カットを労働組合に申し入れたとのニュースも流れています。
このような中、航空業界へ転職をしたい人、逆に航空業界から他の業界へ転職しようとしている人、またはもうすでに活動を開始している人もいると思いますが、航空業界の動向から、現段階において、どのような判断をするべきかを、解説してみますので、活動をする上での参考になれば幸いです。
航空業界への転職・・短期で考えてはいけない 今は向かって行かない
現在、航空会社は絶不調の状況です。
世界の大手航空会社の経営危機、外資系LCCの日本からの撤退、国内大手航空会社の業績低迷など良いニュースがありません。
人員削減もいたるところで行われています。
このような状況のもと、正社員の求人自体、新卒採用以外は無いと考えたほうが良いです。
契約社員、アルバイトで地方勤務の事務員などの職種では、たまに募集が出るくらいです。
この状況下、良い条件での転職を考えるのであれば、今は対象外とすべきです。
どうしても航空業界を希望、という場合はしばらく待つべきです。待つ期間も長くなると思われます。
必ずや昨年までの状況近くには戻りますが、戻るスピードは遅く、いまだにコロナ感染者が高水準で出ていますので、先が見通せませんね。ただ、2~3年のうちには収まると思われますが、その頃には社会の構造も変わっているかも知れませんが。
航空業界の今後 再び飛行機は飛ぶのか 市場規模はどうなるか
航空業界の今後は、しばらく停滞、再び拡大の傾向をたどると思われます。
一時、市場が縮小したとしても、ビジネスもグローバル化して久しく、世界、国内を分けること自体無意味になってきています。
大手企業を中心に、売り上げの大半を海外で稼ぐなどの状況を考えるともっともですね。
人の行き来も、テレワークが定着してきているとのニュースもあって、減る傾向には確かにあります。
東京都内を走る、JR山手線などはコロナ前と比べると空いています。
ただ、筆者はこの状態が、いつまでも続くとは思っていません。
ビジネス面を考えると、顧客のところや、ある事が起きている現場に足を運んだほうがやりやすいのは確かだからです。
一例ですが、商品のサンプルを実際に顧客に見せながら説明するのと、ウェブ会議で使うPCの画面にサンプルを映しながら説明するのでは、効果に雲泥の差が出ます。
商売のことを考えると、人の移動が伴う方法が適しています。
航空業界も、海外と国内の行き来は復活して行くで良くなるでしょう。ただし、時間はかかります。
商売もそうですが、旅行は人々の趣味、その地を訪れたい、といった欲求により執り行われます。
いずれ飛行機需要も復活するでしょう。
よって市場規模はしばらく縮小状態を継続しますが、徐々に回復傾向をたどります。
ただ、昨年、一昨年の規模まで回復するかは、ちょっと難しいかもしれません。
まとめ
航空業界は現在、最悪期にあります。
市場規模は大幅縮小、したがって求人は無いに等しいといえます。
転職先には考えられませんし、可能性も著しく低いです。しかし、いつまでも続きませんので、どうしても航空業界に身を置きたいと考える人は、中期的可能性に賭けて準備をすることをお勧めし
ます。今、動こうなどとは考えないことです。
航空業界から他の業界へ転職を考えている場合、今勤めている会社の状態にもよりますが、もし人員整理をしそうだという状況であれば、転職(転出)の準備を始めても良いでしょう。
来年も、それほど市場の回復は見込めませんので人員整理、その他好ましいことは期待できないのでそれなりの準備が必要と思います。
財務体質がしっかりしていて、市場が回復するまで何とかなりそうな場合は、そのまま耐えるのも一つの方法です。
日本航空は今、ANAより打撃は少ないとされています。日本航空は一度破綻しました。その時に徹底的に無駄の排除、不採算路線の切り離し、人員削減、無駄な投資はしない、しかもこのところの旅行客増加の局面においても拡大はせずに経営をしてきました。
この堅実さが今、効いているのですね。
今、動いても、転職先も完全に安泰とは言い切れないですから、慎重に行動すべきです。
2020年10月8日
転職キャプテン
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