航空業界でも大幅な赤字に陥ったANAが、多くの社員を他の企業に出向させるといいます。
航空業界を志望して入社した社員が多いと思われる中、異業種への出向になるようです。
出向先は家電量販店、他いろいろな民間企業のようです。
客商売、いわゆる接客が好きな社員であれば家電量販店などの小売りでも難なくこなすと思います。
カウンターでの搭乗手続きなどを職務にしていた社員は問題ないでしょう。
ただ、接客が苦手な社員が接客を職務とした出向の場合、問題も出てくると思います。
このような出向などの対象となった場合、対処法としてはどのようなものがあるか、考えてみます。
ひととおり読めば、出向で失敗しないための知識になります。
社員の地位を考える 景気が回復したら復職できるか
出向したら出向受け入れ会社からすると、出向社員という扱いになります。
出向先での仕事は楽しいのか、つまらないのか、にもよりますが、早く元の会社に復職したい、という希望を抱くこともあると思われます。
出向期間は会社側の都合で景気が回復するまで、または回復の兆しが見えてきた時までなど、会社側の判断で決められてしまう可能性があります。
出向者の意思で復職したりは難しいと思います。
出向の扱いについて、会社側と条件を明確にしておくことが重要です。
出向の種類
出向といっても大まかに2種類あります。
・在籍出向 (通常の出向形態)
従業員が元の会社(出向元)と雇用契約を結んだまま、出庫元と出向先の会社が雇用契約を結ぶ形態です。
社員の地位、身分は出向元にあります。
従業員の出向については、出向元と出向先の企業で労働契約を結びます。
従業員は出向元との雇用契約を結んだままなので、2重契約ということになります。
この在籍出向の場合は、就業規則に規定されている必要があります。
出向させられる場合は必ず就業規則を確認、出向条件も厳重に確認を行う事が重要です。
・転籍出向 (実質転籍、元の会社を退職です)
転籍出向は、従業員が元の雇用契約を解消して(退職して)出向元と出向先で雇用契約を結ぶものです。
「出向」という文字が入っているため、出向先に一時期勤務してから元の会社に戻るのか、というと必ずしもそうでないことに注意を要します。
元の会社と雇用契約を結んでいない状態ですので、戻るという契約をしていない場合は、元の会社は転籍社員を受け入れる義務はありません。
これは、ブラック系の会社が社員を退職させるために利用する手段になることが考えられます。
従業員が転籍出向と言われれば、一般的に労務関係に詳しくないでしょうから単純に出向か、と勘違いさせて雇用契約の解消(退職)へ追い込むこともあるでしょう。
出向せよ!と言われたらどうするべきか
出向の内容、条件を確認する
先に述べた、出向の内容を確認しないといけません。
雇用契約関係、特に期間はどの程度なのか。
就業規則はどうなっているか。
納得できるのであれば、出向する。納得できなければ会社側と交渉することになりますかね。
あとは自分の判断です。
転職を考える
出向も、会社の状況を考えると受けざるを得ない、もともと出向元の会社が嫌だった場合は好んで応じることもあるかも知れません。
転職の良い機会かも知れません。
既に転職の準備に取り掛かっている人、これから始めようと思っていた人、チャンスかも知れません。
まだしばらくコロナ騒動は収まりそうもありません。世の流れを静観しながら行動してください。
まとめ
ANAも生き残りをかけ、従業員を出向させるといいます。
内容(出向条件など)はわかりませんが、従業員がしっかり知識をもって応じる必要があります。
自分の思っていたとおりの条件でないかも知れません。
あとから失敗した、とならないように最低限の対処法を勉強することをお勧めします。
2020年10月29日
転職キャプテン
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