転職する場合、今までの会社と、これからの会社で企業規模が違う場合、どのようなことに気を付ければ良いか、どのような観点から企業を選べば良いのかを、
一般論と、私の実体験を基に解説したいと思います。
企業規模によって会社の運営方法が大きく違います。人材に対するニーズが違います。企業規模によって大まかに仕事の仕方は似ています。
その内容を知ることによって、転職によって自分のやりたい仕事ができるのか、
というよりも転職先で、しばらくたってから「こんなはずじゃなかった・・」
と後悔することを減らせます。
大・中堅企業⇒中小企業へ転職の場合
《概要》
一般的に上場会社や、ある程度の企業規模の会社は、職務分担がきちんと分けられており、システマティックに仕事を進める傾向が強いです。
そのため、大企業に勤めている人は、自分の担当職務をきちんとこなし、関係部署との調整をうまく行って業績を上げれば評価されます。
しかし、人によっては、他部署の業務も「俺が担当すれば、もっとうまくいくのになあ」、とか、担当職務的に「歯車」と感じる場合もあります。
また、経営者であれば別ですが、一般職、中間管理職レベルの人が、もっと経営的な観点から仕事をしたい、もっと自由な発想で仕事を進めたい、という希望を
叶えるべく中小企業への転職を考える場合もあります。
《どういう事が起こるか》
- いろいろな業務を担当しなければならなくなる。
大・中堅企業は組織がしっかりと構築され、業務分担が明確ですが、
中小企業はそうではないため、様々な業務をこなす必要が出てきます。
(例:商品の出荷伝票を作成する。大企業は物流部などがありますが、
中小企業は無い場合もあり、海外輸出の場合も自分で輸出書類を作成したり
業者を予約したり、が増えたりします。) - 経営的な観点からの仕事がしづらい。
中小企業は、一般的に社長がお山の大将的存在で、何もかも社長の承認が要ると思ってください。
課長、部長の肩書の人も存在しますが権限はほとんど持っていない場合が多いです。
管理職であっても部署の経費予算も持てません。
筆者の体験したことですが、上場会社勤務時には自分の管理部署の予算を持っており、その範囲内で交際費などの予算を自由に使えましたが、中小企業では、それができません。 - 経営判断、承認取得のスピードが速くなる
上記でも述べましたが、経営判断や承認作業は社長なので速いです。
ここは大企業にないメリットでしょう。 - 給与・福利厚生レベルが下がる
これは仕方のないことだと思いますが、重要ですので考慮するべきです。
中小企業は、企業年金(年金制度の3階建ての部分)が無い企業が大半です。
中小企業⇒大・中堅企業へ転職の場合
《概要》
大まかに上記で述べた、大企業⇒中小企業へ転職の場合と逆と考えれば良いでしょう。
今までいろいろな業務を扱っていたのが、ある特定の業務の担当になったり、
職種が限られる場合がありますので、他の職務を担当する部署との調整が煩雑に
なったりと、仕事の進め方に違いが出てきます。
《どういう事が起こるか》
- 一つの仕事を遂行するために関係部署との連携、調整が必要になる
一つのプロジェクトがあるとしましょう。営業担当は営業部、製品の開発は開発部、品質管理は品質管理部、いろいろと部門が絡みます。
もちろん中小企業でも部署は便宜上存在しますが、実質一緒です。大きな集団に各部署が存在した形になっているので、話が速いです。
大企業になると、ある程度縦割り組織という面は否めず、調整も部署の利益や都合が絡んでくるため、やりづらくスピーディーに進まない場合もあります。 - 部署単位での権限が存在する。
会社にもよりますが、部署単位で権限が社内規定で明確になっており、その範囲内であれば意思決定し、業務を遂行可能です。
部署管理者を目指すのであれば、必須ですね。 - 給与・福利厚生レベルが上がる
当然会社や入社条件によって変わりますが、一般的には上がることが多いです。
転職を考えたとき 転職エージェントの利用を考える
転職は自力、単独で活動しても限界があります。
エージェントを有効に活用することも必要です。
多くの転職エージェントが存在しますが、特徴のあるところを紹介してみます。
●営業職を希望の20歳代であれば、営業職限定で求人情報を豊富に保有していて、あなたをサポートする営業職のキャリアを持つキャリアアドバイザーが多数在籍しているのが特徴
●20~30歳代をターゲットに、転職トレーニングを提供しているエージェントで、あなたを転職市場で評価される各種応募書類の作成方法から面接対策まで、しっかりマンツーマンで受けられることが特徴
●正社員での就職・転職を希望する18歳~28歳を対象に、経験、学歴不問、幅広い経歴を考慮しながら最適な転職成就を共に目指すプログラムが充実
●圧倒的な情報量から、あなたに最適な環境を提供することを目指す転職エージェント
何れも登録、面談は無料です。
数多くの転職エージェントにコンサルティングを受けてみる。実際に転職エージェントの雰囲気を感じてみる。
まず動いてみることが肝心です。
まとめ
転職する場合、企業規模の違いによる会社の仕事の進め方、考え方に相違点がありますので、理解したうえで対応することが必要です。
自分の価値観にあった企業規模の会社を選択する、応募する、ということを実践し、無駄な活動を極力排除し、転職活動を効率的に!
企業規模によって、求められる行動様式も違ってきますね。
例: 私は一匹狼的な営業スタイルが特徴です。・・大企業にはちょっと難ありです。大企業は業態が安定していることが多く、組織的に業務を遂行することを重視するためです。これから業務拡大だ!という中小、零細企業では歓迎されるかもしれません。
企業規模によって、求められるスキル、意識が違います。
応募、面接に進む場合、対処法が違う、ということです。追々解説します。
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