大手内視鏡メーカーのオリンパスが希望退職を募ると発表しました。950人程度といいますので、国内従業員の6%くらいの人数を募集することになります。
希望者には再就職支援サービスが提供されるようです。働き盛りの従業員が多数、転職を余儀なくされます。
今後の転職市場の動向と、転職希望者がどのように動くべきか、なるべく自分の希望どおりの結果が得られるように解説します。
現在、転職希望者が希望どおりの転職活動ができているのか、状況を理解することができますので、最後までお付き合いください。
転職者数はどうなっているのか 増えはしないだろうがどの程度か
ここ数年、リーマンショック後の2010年から昨年2019年までの転職者数は年々増加していました。
今年2020年は新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、前年比減少するものと思われます。
今年1~9月は、前年比7%程度減の状態です。
10年ぶりに前年割れになる見込みとされています。
転職市場自体はどんな様子なのか
求人数はどうなっているかにつきましては、情報・通信、金融関係は増えているようです。
それも前年比でも増えていることにより、業界自体の拡大傾向が見て取れます。
逆に、飲食、小売りは厳しさが増しているようです。
当たり前と言えば当たり前で、厳しい状況の業界が求人を増やせる訳がありません。
では、厳しい業界の人々が他の業界へ転職しているのかどうか、調べてみました。
異業種への転職状況は厳しい
先ほど、情報・通信、金融関係は求人が増えている、という事を述べました。
では、それらの業界へ、どのような人が転職しているのか、採用されているのか気になりますが、実態は、
同業者からの転職者が大半である、が答えです。
情報・通信への転職者のうち、飲食、宿泊、娯楽などの業界からの人は4%程度です。
やはり、専門知識、スキルが重要視される、ということになります。
異業種への転職は厳しいと言わざるを得ません。
転職希望者はどのような活動をしているか
現在、特に厳しい業界とされる、飲食、宿泊、娯楽に関しては、人員削減が進んでいるようです。
これらの業種は、比較的小規模の企業が多いため、有名どころの会社名がガーンと出て、希望退職を募集します、などのニュースが少ない、といいますかほとんどないため、あまり目立っていません。
しかし、退職者は増えて、転職活動をしています。この種の企業は小規模のところが多く、他の大手企業のように割り増し退職金が出て、転職希望者には転職サービスを提供されることもありません。
退職する企業からの手当てが十分でないため、資金的にも余裕がなく、雇用保険だけをあてにして(十分な蓄えがあれば別ですが)、転職活動をすることになります。
転職活動するには
ハローワーク、転職エージェントを頼ることが一般的です。
すぐに次の就職先が見つかれば良いのですが、情報・通信などを除けば求人数は減少気味ですので就職先が見つかるまでに時間がかかることになります。
金銭的に余裕が無い場合は、アルバイトなど非正規雇用で凌ごうとする人が出てきます。
その場合、業界は、一般的に定着率の良くない業界、業種、職種になります。
長期で働くことにはなりませんので、また辞めて転職活動を行うことになり、悪循環に陥ることになる場合が多いです。
無駄の多い活動になりやすい、ということが言えます。これは避けるべきでしょう。
特徴のあるお勧めの転職エージェントは?
多くの転職エージェントが存在しますが、特徴のある一つを紹介したいと思います。
●20~30歳代をターゲットに、転職トレーニングを提供しているエージェントで、あなたを転職市場で評価される各種応募書類の作成方法から面接対策まで、しっかりマンツーマンで受けられることが特徴
では一体どうすれば良いのか 状況の悪い業界から違う業種へ転職するには
比較的良い業界で、悪い業界の専門分野、知識を生かす
どういうことかと言いますと、例えば現在、情報・通信分野は比較的求人が多く、転職者が多いです。
この情報・通信分野では、開発担当者だけが求人の対象でしょうか。開発者だけではないですね。
営業、コンテンツ制作、などなど、あるはずです。
こういった企業内で、ある種の専門知識を必要とする職種があれば、チャンスありますね。
何通りもあるはずです。
あなたの、今は状況の良くない業界の、ある専門知識が、今好調の業界が必要とする専門知識として業務をすいこうするのに役に立つ場合があります。
それをどのように組み立てて、企業に訴えられるか、で転職を実現させることも可能でしょう。
まとめ
現在、転職市場は決して好調とは言えないですが、求人数が伸びている業界・業種もあります。
しばらくは大手企業が希望早期退職を募集するなどのニュースが継続すると思われますが、あまりネガティブにならず、チャンスはあるものとして活動をすることが必要です。
現状分析、目的を明確にして行動計画を立てる、発想を豊かに、あとは実行です。
<参考記事>
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