このところ本当に希望退職を募集する企業が増えました。
大手アミューズメント会社、パチスロ、ゲームの会社といっても良いかも知れませんが、セガサミーという、日本のアミューズメントトップグループ企業が650人の希望退職者を募集するそうです。
筆者も希望退職に関する記事ばかり書いている感じがしてきました。
ただ、希望退職がどんなものか経験のない人へ、実情を知ってもらいたいので何度も類似する記事を書いております。
自分の会社は希望退職など募集しないだろう、自分には関係ないだろう、と思っている人には特に読んでもらいたいです。
そういう人こそ、実際に現実になった場合、より大きなショックを受けるからです。
知っておいて損はありません。希望退職をより身近に考えるきっかけになるはずです。
より、転職市場の状況や現象を理解できるようになります。
どうしてセガサミーが希望退職者を募集するのか 経営がそんなに大変なのか
セガサミーはパチスロ、ゲームセンターをはじめ、国内に多くのアミューズメント事業を展開しています。
聞いたことがある人がほとんどかと思います。
それほどの大手企業が希望退職を募集するほど大変なのか、と思われますよね。
なぜ希望退職を募集するのか
コロナ禍でパチンコ、ゲームセンターなど、娯楽施設の利用者などが減って売り上げが減少し、赤字に転落する状態になり、経費を削減するためです。
ずっと新型コロナウィルスの感染がこのまま続くわけではないと思いますが、いつ終息するか不明であり、これを機に人員削減して身軽になろうという思いもあると思われます。
セガサミーの規模は? 売り上げ 社員数は?
大まかに、年商3,600億円、従業員数9,000名、という大企業です。
社員平均年齢43歳で、平均給与も830万円、高給の部類に入ります。
株式時価総額は今現在、約3,200億円。
剰余金が約2,000億円あります。自己資本比率は63%程度で、実質無借金の会社です。
めちゃめちゃお金を持っている会社ではないですが、しっかりお金を準備している会社といえます。
そういう会社でも希望退職は募集する 赤字でなくても募集する会社もある
会社の規模が大きくて、安定しているけれどもぜい肉を削ぐために希望退職を募集して経費を下げて身軽になる。
特にこの先、大きな伸びが期待できない場合、このようなケースは増えるでしょう。
必ずしも赤字になっていなくても希望退職は当たり前に募集されることがあります。
やはり将来的に大きな伸びが見込めない場合、体力を増強するために、従業員数を減らし、仕事量はそのまま、効率アップ、ということを考える企業が多いです。
会社も効率、生産性を問われる時代になってきていますので、過剰で余計な経費が掛かるものをどんどん減らし、利益を増やし、特に上場会社であれば株主に多くの配当を出せるように努力をすることが求められています。
希望退職をどう考えるか
自分には関係ない、という考えは捨てて、自分にも起こりえる身近な事象である。
ということです。
繰り返し説いていますが、重要なことです。
まとめ 希望退職の対策 転職の準備は重要です
どのような規模の会社においても希望退職の募集は行われます。
単純に赤字の状態だからではありません。黒字の会社でも行われます。
体質の強い会社にするためです。一つの手段が希望退職募集です。
終身雇用制度が崩壊した社会になってきています。
常日頃、対策が必要です。
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