【実態解説】早期退職 希望退職での転職先は大体相場が決まっている

雑記

このところ早期退職や希望退職を募る大企業のニュースが増えてきています。

今後も増えることになりそうです。

自分も早期退職や希望退職に応募して、割り増し退職金をもらって、そのままリタイヤしてしまうのであれば関係しませんが、転職して第二の人生、といいますか、第二の職場人生を・・とお考えの人には、転職先はどのようなところになるのかなあ、と考えると思います。

大体、決まってしまっていますので、実態を解説してみます。

実態を知って、早期退職や希望退職に応募するのが妥当かどうか、じっくり考えてみませんか。

年齢 スキル別傾向 若年層と高年層では条件が違ってくる

大まかに3つに分けて解説します。

A.年齢に関係なく専門的なスキルを持っている人

特定の資格、熟練の技術を身に付けている人、常にトップセールスを維持しているなど特殊技能を

持った人は、そのスキルを求めている企業がある場合、転職機会は豊富にある、と考えられます。

こういう人材は早期退職、希望退職に応募するしないにかかわらず、転職の成功率は高いと思われますが、タイミングが重要になってきます。

 

タイミングのイメージは

早期退職や希望退職は、常時実施している会社であれば問題内ですが、景気が悪く業績不振に陥るか陥りそうだからという理由で実施する場合は通常応募期間が設けられます。

応募期間は2か月程度、応募締め切りから1~2か月で退職、という場合が多いため、最長でも応募発表から退職まで4か月しか無いことになります。

この4か月で自分の希望どおりの転職を成功させることは、ちょっと難しいかも知れません。

出来なくはないと思いますが、無理があります。

 

B.これといったスキルや技能を持たない若年層~ミドル層

①景気が良い、または悪いという状態でもない中で自分の会社で早期退職や希望退職を募集している場合

一般的に景気が悪い状況でなければ、求人は常にありますので、条件によっては待遇の向上が見込める可能性はあります。

②景気が悪い時期に自分の会社で早期退職や希望退職を募集している場合

求人件数は減る傾向にありますが、景気が悪い中でも元気な会社はありますので、求人自体はあります。

自分が納得できる条件で転職できるかどうか、いかに転職のノウハウを駆使して成功させるかですね。

問題は、短期間で転職先が見つかるかどうか、です。

 

比較的若い方はまだチャンスは豊富と考えても良い。転職エージェント活用する。

多くの転職エージェントが存在しますが、特徴のある1つを紹介したいと思います。

 

20~30歳代をターゲットに、転職トレーニングを提供しているエージェントで、あなたを転職市場で評価される各種応募書類の作成方法から面接対策まで、しっかりマンツーマンで受けられることが特徴

C.これといったスキルや技能を持たない高年層

景気に関係なく、早期退職や希望退職で転職をするには困難を伴います

厳しい言い方かも知れませんが、これが実態です。

コネなどに頼らない通常求人に対する応募で転職しようとしても、大幅に条件は悪くなることがほとんどで良くなることはまずありません。

早期退職や希望退職を募る条件として、会社は割り増しの退職金と転職支援サービスをつけることがあります。

この転職支援サービス会社では、丁寧に対応してくれますが、最初に転職先の大まかな年収相場の説明などがあります。

その説明を聴くと、大体の人は気を落としてしまいます。そんなに良い条件の会社は無い、という事です。

実際の事例を挙げてみます。参考になると思います。

筆者はビールが好きなので、たまに会社帰りに安い居酒屋でビールをちょっと飲むことがあります。

さくら水産という居酒屋が安くて、料理もまあまあなので、ビール一本と刺身一品程度を楽しみます。

<状況>

ある日、会社帰りに「さくら水産」のカウンター席に座り、いつものようにビール、刺身を注文し、「お通しはキャンセルで」と注文し、先にビールが出ましたので飲みながら刺身を待っていました。

二つ左隣の席には、筆者より先に来て一人で飲んでいるサラリーマン風の人がいました。

会話が始まります。その人(以後:客)に声をかけられました。

(客)「お通しはキャンセルできるんですか?」

(筆者)「ええ、店にって違うかも知れませんが、ここはできますよ。」

(客)「ここは良く来るのですか?」

(筆者)「会社帰りにたまにですけど。」

(客)「そうですか、…私、転職して入社したばかりの会社辞めようと思っているんですよ・・」

と本題が始まってしまいました。

会話風に書くと長くなってしまいますので、以下にまとめます。

私の二つ左隣の席にいた(客)の正体・・・3か月前にJTを早期退職して、中小企業に転職したサラリーマン。

(客)のおかれた状況

・今まで日本を代表する企業JTに長年勤めて早期退職に応募した。(推定年齢55~58)

・転職先は中小企業

・その中小企業に対する不満がいっぱい

・何が不満か

①システム環境が貧弱:今まで情報処理が快適だったのに、今はパフォーマンスの良くないPCで

作業をしなければならない。システムが導入されていない。

ネットにつながっていない。(今は、そんな会社無いと思いますが。)

②会議のやり方が下手:転職先の中小企業での会議が社長の独演会で、社員のやる気が見えず、
会議になっていない。

③会社に活気が無い:年齢層の高い人ばかりで、何をしたいのかがわからない。

要は、今までの会社と比べて良いところが何もない。

もちろん給料は半分以下と思われます。

 

この事例から見えること

*このように、これといったスキルを持たない人が大手企業から転職しようとした場合、待遇が
良くなることはほとんどありません。

早期退職や希望退職に応募する際は、独立する場合を除き、転職してサラリーマン生活を継続
しようというのであれば、先々の収入見込みや勤続年数などの将来もしっかり考えることを、
強くお勧めします。

まとめ

少しでも転職を考えている人であれば、常に準備をしておくことが重要です。

書類、求人情報、転職手段、などを常に考えておくことです。

転職は、自分の置かれている状況で条件が大きく違ってきますので、それを理解する。

転職すべきでない場合もあるかも知れません。

会社があなたに転職を勧めてくるときがあるかも知れません。

その時の状況によって迅速な行動をとれるように準備です。

問題は、早期退職や希望退職の募集が発表されてから応募の期限までの時間が短い、
という事です。

その期間内に転職活動開始から内定獲得まで、どのように行うか。

日ごろの準備にかかっています。

 

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